私設私書箱・比較データベース

◎私設私書箱とは

  端的に説明すれば、郵便物と宅配物の受け取り代行業です。私設私書箱は民間業者により運営されていて、料金と必要に応じて身分証の本人確認が取れれば誰でも利用できます。こうした私設私書箱では、貸し出された住所を利用して封書・ハガキ等の一般郵便物から宅配便の受け取りができます。


  個人の利用目的では、留守中の宅配受け取り・家族同居人に対する個人のプライバシー対策・DMや資料請求だけの受け取り先・懸賞応募の窓口として、団体では同人誌サークルやコミュニティ活動の連絡窓口・ファンクラブ活動・SOHO活動などに利用されているそうです。


  貸し出される住所は、その大半が実住所と変わらないような表記であり、郵便局私書箱の〜私書箱□□号と付く住所表記とは異なります。しかし、私設私書箱でも住所にBOX番号が付与された形で貸し出される場合もあります。預かり中の配達物のお引き取りには、来店して引き取る方法と転送《自宅、勤め先など指定住所に送ってもらうサービス》 が主に利用されています。


◎郵便局私書箱との違い

  郵便局の私書箱は、郵便局に申込みを行い認可されれば個人・法人問わずに無料で利用できます。ただし、郵便物が私書箱宛におおむね毎日届き遅滞なく来店して引き取りに来ることなど条件があります。

郵便私書箱 私設私書箱
運営 郵便局株式会社 民間業者
利用条件 ・おおむね毎日、郵便物が届く
・私書箱を6カ月以上使用
・郵便物を遅滞なく受け取りできる人
特になし
料金 無料 有料
住所例 〒□□□-□□□□
都道府県○○市○○町□-□-□
△△郵便局 私書箱□□号
××××様宛
〒□□□-□□□□
都道府県○○市○○町□-□-□
(建物名)□F
××××様宛
受け取り 郵便事業が扱う郵便物、小包 郵便物、メール便、宅配便、小包
受取手段 来店 来店、転送

◎私書箱料金を比較するコツ

  料金体系は開設費用(初回)、月額基本料、受取手数料、保管手数料、転送料金(来店の引取り者は不要です)の大きくこの5つの合計です。

開設費用
初回のみ発生する費用。年会費として年1回発生することもあります。
月額基本料
振込と現金払いでは契約期間の月額基本料を一括して支払う場合が多く、例えば月額基本料¥2000で半年なら合計¥12000の支払いになります。カード決済では毎月単位で支払うケースもあります。
受取手数料
受け取り受領印(サイン)が必要な書留郵便、小包、宅配便および大きい配達物(荷物類)に対して受取手数料の名目で別料金(¥200〜¥500程度)が課せられることがあります。
保管手数料
小包や宅配便の扱いだけ例外に保管手数料が1日単位で¥100〜¥300程度で発生することもあります。知らないと痛い出費になりかねませんので保管手数料の有無は事前に確認しましょう。
転送料金
主に転送手数料+送料の構成になっています。手数料は¥0〜¥1000程度です。月に1〜2回の転送だけでも月当りの料金コストに大きく差が出るので転送料金は私書箱選びに重要です。

  つい月額基本料の価格だけで比較しがちですが、受取手数料、保管手数料、必要であれば転送料金も含めトータル費用で選ぶことが料金比較のコツです。


◎身分証確認について

  「犯罪収益移転防止法」が2008年より施行し、私設私書箱業者は利用者に対して本人確認を行うことが義務付けられました。したがって、この法律により利用者は身分証提示が必要です。しかし、例外に貸出し住所が〜○○私書箱センター宛という風にそれとわかるようであれば本人確認の義務は必要ありません。

  次に、身分証提示方法について説明します。お申込窓口が来店《対面での取引》インターネット・メール・郵送《非対面での取引》かによって違います。詳しくは、警視庁HPより引用した下表を参考にしてください。

来店《対面での取引》
個人 契約者 ⇒ 官公庁発行書類(運転免許証等)で氏名、居住、生年月日の記載があり、顔写真が貼付されているものを提出。
法人 契約者 ⇒ 上に加えて、登記事項証明書など官公庁発行書類で法人の名称及び本店又は事務所の所在地があるものを提出。

これで本人確認完了


インターネット・メール・郵送《非対面での取引》
個人 契約者 ⇒ 官公庁発行書類(運転免許証等)で氏名、居住、生年月日の記載があるものを提出。顔写真の有無は問わない。
法人 契約者 ⇒ 上に加えて、登記事項証明書など官公庁発行書類で法人の名称及び本店又は事務所の所在地があるものを提出

個人 私書箱業者 ⇒ 本人確認書類記載の住居に取引関係文書を転送不要郵便で送付
法人 私書箱業者 ⇒ 法人と取引担当者の本人確認書類記載の住居に取引関係文書を転送不要郵便で両方に送付

これで本人確認完了


◎受け取ってもらえないもの

  業者ホームページを参考に受け取り不可と記された配達物の中で多いものをまとめています。受け取ってもらえない理由までは、詳しく調べていませんのでご了承ください m(_ _;)m

  • 銀行通帳と銀行カード
  • 特別送達郵便
  • 内容証明郵便
  • 危険物(火薬物等)
  • 冷凍品と冷蔵品
  • 生きているもの(動物等)
  • 現金書留 ←数少ないが受け取ってくれる業者も有り







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